コンダクターシップとは、イノベーターに必要なマインドセットです。そしてマインドセットとは精神論のことではなく、ものごとに気づき、学習し、成長していくための認知能力のことを指します。

コンダクターシップは、認知能力を発達させるための「認知発達システム」を意図的に扱い、イノベーションを創出していくアプローチのことを指しています。そして相互信頼を築き、可能性を最大化し、複雑性の高い社会課題の解決と、その先の社会共通価値の創出を目的としています。

この認知発達システムは認知の対象となる事象(社会課題、事業環境など)と、認知する主体(社会課題に取り組む人そのもの、自分自身や支援する対象者)、認知を手助けする媒介(補助役、先生役など)の3つの基本要素から成り立っています。

これをもとに、より複雑な事象を理解できるようにするとともに、主体として扱える抽象性=感性の精度を高め、普遍的に対応できるようにしていくことが求められます。

コンダクターシップでは42のステップで認知発達システムを扱える方法論を提供し、課題の深堀からアクションデザインまでを可能にすることができます。とくに段階的に行うことで利害関係者の深い心理状態に寄り添い新たな気づきを得る、すなわち深い探求と学習を可能にすることができるのです。