【解説】社会変革につながる広義のファシリテーション
コミュニケーションコストをさげる、というのはずっと人が抱えてきた命題かもしれません。そしてその観点からみると、広義のファシリテーションがもつ意義は深く、デジタルのつぎに取り組むべきものであることがわかってきます。
コミュニケーションコストは大きく3つの要因によって増えまs。物理的な距離、時間的な手間、そして心理的な壁です。そしてこれを克服するたびに大きな社会変革が起きてきています。
まずは物理的な距離。移動するための技術、つまり船舶や自動車、鉄道、飛行機などが発達したことで物流が整い、社会のあり方を変えました。例えば食糧。物流がなければ私達は自分でつくったもの、近所で手に入るものしか食べられません。ゆえに季節変動による飢えのリスクと常に向き合わなければなりませんでした。けれどもいまは運ぶことができます。上は解決可能な問題になりました。さらには文化交流の機会が増え、産業の在り方・社会の在り方を大きく変えてきました。いわゆる産業革命です。
つぎに時間的な手間。これはデジタル、いわゆるITの発達によって解決され、やはり社会のあり方を変えてきました。過去にはIT革命という言葉もありました。情報処理は手書き計算からコンピュータに代わり、今後はある程度定型化された仕事はAIやロボットなどに代替されていくことになります。私達は自由に使える時間を手にすることになり、より創造的に暮らすことができるようになります(おそらく。。。いろいろな見方はありますが)。
そしてデジタルの先にあるのはより深いコミュニティ=関係性の在り方。広義のファシリテーションが提供するものです。それは人の心理的な壁を超えて創造性を高め、社会のあり方を変えていく力です。これまでになかった組み合わせが生まれ、新たな価値が発見されていくことになります。たとえばグローバルではGABVなどコミュニティを重視した銀行が成長しています。日本では北九州の秘密基地がコミュニティのチカラで地方創生のモデルケースとなり、新たな事業を次々と生み出しています。
ている。
モビリティが当たり前になり、デジタルが当たり前になってきた今、次の流れに向かう時が来たみですね。そしてそれを支えるのが、広義のファシリテーションであることは間違いなさそうです。