【解説】イノベーションのためのファシリテーションの”重要な問い”

事業、とくにイノベーションの現場において、ファシリテーションが担う大きな役割に”重要な問い”に利害関係者が真摯に向き合えるようにすることが必要になります。逃げることなく、ごまかすことなく、どれだけ深く考え、そして行動に転換できるか。そこにファシリテーションの大きな価値があります。今回はそのファシリテーションで扱う”重要な問い”をご紹介します。

①「それは世界に本当に必要か?」
今取り組んでいる事業は、イノベーション活動は、または具体的に自分自身が多くの時間を割いていることは、本当に世界に必要なことでしょうか?そう自身をもって迷いなく言い切ることが出来るでしょうか?もしあなたが真剣に取り組み、成果を生み出したとして世界をほんの少しでもよりよくできるのでしょうか ?たとえば身近な誰かを幸せにできるでしょうか?

②「そこに無条件に助けてくれる人はいるか?」
自分が困ったときに、もしくは何かをやりたいと思った時に、親友のように、家族のように見返りを求めずに無条件に力を貸してくれる仲間はいるでしょうか?逆に何かあったら無条件で助けたいと思える仲間はいるでしょうか?そんな仲間と事業に、イノベーションに取り組むことが出来ているでしょうか?

③「それに心から夢中になれるか?」
単純に楽しめていますか?寝食を忘れてしまうほどに。今の状況に感謝ができていますか?素直に。たとえ困難にぶつかったとしても、やり続けたいと心から思えていますか?そんな事業に、イノベーション活動になっていますか?

④「そのために今この瞬間に全身全霊で向き合えているか?」
今目の前で起きていること、やらなければいけないことに全力になれていますか?意義を見出せていますか?例えば誰かと会うとき、何かに触れるときに、先入観なく、お座なりにすることなく、真摯に向き合うことができてますか?

⑤「そこにいる自分は真に何を成す者なのか?」
なぜ、いま、ここにいるのですか?なんのためにいるのですか?なにを生み出すことが出来るのですか?いま、ここにあなたにしかできないことがあるとしたらなんですか?困難があったとしてもぶれることなく、関わることが出来ますか?それをはっきりと言葉にすることが出来ますか?

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